境界例を抱えている方への接し方
「人口の約2パーセントが境界例と言われていますので、単純計算しますと、日本では約250万人が境界例の問題を抱えていることになります。」
結構多いですね。
このような人にはどのように接すればよいのでしょうか。
これは取り立てて言うまでもなく、自分自身がいつもクライアントと接していて、その人が不快や不安を感じないようにしてあげているでしょう。それで、大丈夫です。普段から、クライアントが自分の誘導に、どう反応しているか注意していると良いですね。
どうすればいいかというと、
1.相手の苦しみや悲しみに、同意をしてあげる事。
~~で辛い、○○に腹が立つ、△△は許せない、とか、よく言います。
その時、「そうだねー、それじゃあ辛いよねー。」
退行催眠療法は、クライアントの気付きを促すだけですから、こちらからの指示やアドバイスは要りません。
2.相手をたしなめようとしないこと
「あなたは、~~なんだから、○○しないと、いけないでしょう。」
「あなたの~~なところは、良くないから。」
たいていの人は、自分の欠点は多かれ少なかれ気付いています。気付いていない場合でも、そう言う人には嫌悪感を抱いています。取り立てて、指摘しないようにしましょう。
3.解決方法は本人の口から (これは、年齢退行の3回目の時に使います。)
「あなたはどうしたかったの?」
「あなたは、どうして欲しかったの?」
「どうすればよかったの?」
と聞いてあげます。
「何がいけなかったの?」とは、言わないようにしましょう。
そして、肯定してあげます。
4.クライアントとパワーゲームはしない。
セラピストとしての、自分の言うことを相手に納得させよう、と思うと、クライアントは反発してきます。
5.両親に伝えられなかったことを、言わせてあげましょう。
親にこうして欲しかった、辛かったと言うことを、クライアントが見つけたら、きょうのおとうさん、(お母さんは)あなたのことを叱ったり、おこったりしないから、今のあなたの気持ちを伝えてあげましょう。
といって、伝えさせてあげましょう。このときは、怒りを爆発させるのではなくて、気持ちを伝えるわけです。
優しく伝えれば、そして、癒えなかったことが癒えれば、親が、ごめんと言ってくれたと言います。
6.両親と遊ぶときに気付かせてあげましょう。
両親のことがどうしても許せない場合には、一緒に遊ぶところで、両親も幼児期に辛い思いをしていて可哀想なんだと言うことを、両親と遊ぶときに気付かせてあげましょう。
7.深追いは、しない。
どうにか癒してやろうと、あの手この手を尽くすのですが、時間を見計らって、終了30分前になっても、どうにもならないときは、きっぱりと諦めて、両親と遊ぶコーナーに行き、その後も、30分以内で済ます。
と言う感じです。
パニック時の対応
クライアントがパニックになってしまったら、どうするか?
先程のメールの内容に気を付ければ、なることは少ないのですが、もしなってしまった場合、
1.慌てない。
相手怒り出したりしたときに、セラピストがひるむと、クライアントはつけ込んできます。
その時は、同意です。そうだったの、それは辛かったねー。です。
で、上述の内容を振り返ってみましょう。
2.過呼吸になってしまっていたら
このときも慌てないなんですが、これで相手が死んじゃうことはありません。
相手がてんかん症状があったときは、その限りではありませんが。
過呼吸になるとどうなるかを、知っておくと大丈夫です。
相手を過呼吸にして、癒す方法に、ブリージングセラピーって言うのがあるんですが、その激しいのをロルフィンングと言うんでしたっけ、これは忘れましたが
過呼吸はその通り、はぁ、はぁ、短い呼吸が続いてしまって、いるんですが、
そうすると、喉もからからになってきます。
身体がしびれてきます。(この辺で、パニックになります)
筋肉がつってきます。すると痛いです。(ここまで行くには、20分くらいしていないとならないので、ここまで行くことは、滅多にありません)
だから、クライアントはパニックになって、余計に過呼吸になります。
その時に、セラピストが慌てると、クライアントも不安になります。
これは、そうなっても、放っておけば治るとクライアントに伝えてください。
嫌な状況があって、過呼吸になるので、
それはつらいですねー、でも、大丈夫ですよー、ゆっくり大きく深呼吸をしてください。
すってー、はーい、はいてー、はーい、すってー、はーい、はいてー。
呼吸のタイミングを手拍子で、教えてあげても良いですよねー。
もう、これで大丈夫です。
境界性人格障害からの回復
http://eggs.g.dgdg.jp/
と言うのもありました。結構長いですが、読んでみてください。