前世療法の解説

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前世療法の解説

以下の文章は、大分少し堅いのですが、面白い解説なので紹介しましょう。
また別の機会に、平易に解説します。

私は、皆さんに年齢退行と過去世回帰の催眠の機会を提供することができます。

前世療法;The past life therapy/Regression therapy to erase trauma and transform mind,body and relationships. Braian L Weiss MDよリ

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前世療法とは、

退行催眠の技法によリ、意識の集中を計り、トランス状態を作り、意識下に抑圧された(忘れている)記憶の解放を計っていく。
退行とは、年令退行のことであリ、潜在意識として存在している、各種の人間関係の軋轢や心的外傷となった出来事や恐怖症状などの源となる体験にたどリ着くよう、年令退行を進めてゆく。

 この過程で、幼児期体験を通リ越し、別の人生(前世/過去世)まで退行し、そこでのできごとをイメージする。

 このイメージ内容(別の人生)は、過去の何時かの時代の、ある日常的/非日常的な場面で、源となった体験が、そこに再現されてくる。

 

前世/過去世の現出のされ方は、

  1. 主要な登場人物(関係者)が揃って登場し、物語形式で展開する とか、
  2. 主要場面想起(キーモーメントフロー)として、トラウマに関係が深く、その回復に関係のある場面がエピソードとして出て来る、

という形で、トラウマ体験が投影されてくる。勿論、断片的で、解釈づけか困難な場合も多い。
  しかるに、この内容は、幻覚や作話ではない。
 むしろ、特徴的と思われることは、その前世/過去世は、その世での一生の最後(自分の死)まで辿ることかできること、更に死後の様子(死後の世界で中間世という)まで展開することである。その後、別の過去世(つまリ2つ以上の過去世)イメージを体験することである。
 これらの体験は、自分の死の場面は、臨死体験(近似死体験)としてよく知られている体験と酷似しておリ、もっともらしい。

また死後の世界を体験することで、

  1. 魂は不滅である/生命には終りがない/生も死も本当はない、といった生命観を抱き易くなること、
  2. 非現実的な、超越した生活体験を疑似体験することで、カタルシス効果を有し易くなること、
  3. あるエピソードとなった出来事が、その体験の人生が死を迎えることで、心的外観には、御破算効果が、期待できること

であると思われる。

 治療の有効性は、症状のもとになったエピソードを知ること(過去の重大なトラウマや日常的なトラウマを知る)によリ、不安、恐怖症の改善、習慣(eg禁煙)の変更、心身症状の改善などである。特に死の恐怖に対しては、他の治療法にない安堵感を与える。
ワイスは、治療有効性の背景は、フロイト流の感情の浄化とユングのいやしヘの参加とシンボルの持つ深い意味の解明という手法をミックスしたものにある、としている。また現在の精神状態との統合が必要となるため、専門医が実施するのがよい、としている。

精神分析療法との違いは、

  1. 技術的には、前世療法の方が直接・誘導的に退行を生じさせること、
  2. 過去ヘの退行年限は、分折では10年から、数十年であるのに対して、数千年に及ぶことかあること、精神分折で生じ易い転移、逆転移か生じないこと、
  3. 内容の解釈は、前世療法では主として、主要なテーマのみについて行なうことである、

という。

 経過の特徴として、

  1. 前世療法で症状か改善すれば、自分自身で、今までよく想い出し、イメージしていた過去世が、想い出さなくなること、
  2. 催眠の回数を重ねても、くリ返し同じ過去世が出て来て、体験もくリ返されること、
  3. 同じ登場人物の一群(魂のグループという)があり、ある過去世から、別の過去世に移っても(転生しても)繰り返し登場すること

などがある。

 また死後の世界(中間世)を体験した時に、マスター達(現在は肉体に宿ってない、進化した精霊と定義されている)の存在を知る人もいる。
 このマスターというのは、あるメッセージを体験者を通じて、話させることかある。
 このメッセージは、体験者は、“催眠中はマスターかいないとしゃベれないし、催眠後は、自分の考えで話したとは、記憶していない”という。しかし、その 内容は、普遍的・哲学的含蓄のある言葉で、愛・平和・信頼・慈しみなどに満ちた、高い倫理感のあるもので、ユングのいう老賢者原型に近いように思われる。
 この言葉を聞くことで、“大きな愛とか、天地と共にある感覚”を持てる、という。それが、抗不安となり、温和で忍耐強い感情を生むことになる。

 過去世ヘの退行方法は、

治療者下の退行催眠 だけでなく、その他

  1. 夢日記(題と記録をつける)
  2. 瞑想とvisualization(心にイメージを思い描く)
  3. 自分を観察する方法
  4. プレイテクニック(ことぱ(eg戦争、愛、平和、暴力、家族・・)や文からの連想法ないしフェイス法)
  5. ホディ・ワーク

などかあリ、自己退行催眠下でも、退行できる。
 たどリ着く所は、自分の中にある潜在意識(の知恵)である。

 さて、これらのことから、前世療法は、白血病、進行性筋ジストロフィ一症や死の不安・恐怖を示す人、更には、対人関係上に問題のある親子関係、社会生活・学技ヘの行きしぶり、いじめなどの領域での適用を考える機会になるであろう。

参考文献

  1. ブライアン・L・ワイス著 山川紘矢亜希子訳 前世療法 1991 PHP研究所
  2. ブライアン・L・ワイス著 山川紘矢亜希子訳 前世療法(2) 1993 PHP研究所

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