催眠の基礎
催眠療法と聞くと、催眠術という言葉を思いだし、テレビでやっている催眠ショーと混同する人が殆どです。
同じ術という言葉がついていても、手術と言うと医学として受け取られますが、催眠術と言うと、人の心を翻弄するまやかしと受け取る人もいます。
ところが、催眠は、1958年に療法として米国医師会に認められています。
人々の認識が、未だ追いついていないため誤解しているだけなのです。
催眠療法は、「人生を豊かにする」ため、「人生を生き甲斐溢れるものにする」ために、安心して頼れる方法です。
催眠時の意識状態
催眠状態に入ると、自分の意識が全くなくなってしまうと勘違いしている人が殆どです。
また、催眠状態では、自分の意識をコントロールされ、いやな事をさせられたり、しゃべらされたりするとも勘違いしています。
実際には、催眠療法士の言葉に注意を向けていなければ、催眠状態に入る事はできません。
そして、自ら積極的に、催眠暗示にを実行しようと努力しない限り、暗示には反応しません。
催眠療法では、催眠状態で患者との会話をする必要があるので不必要に深い催眠はかけません。
催眠状態に入っても意識がはっきりしているので、最初は催眠状態に入っている事を信じられない人も多いくらいで、嫌なことは拒否できます。
また、かけた催眠が解けなくなると、後遺症になると誤解している人もいます。
催眠療法では、暗示文は、患者との話し合いで作るため極端な文章はつくれません。
また、変な暗示をかけられていると思えば、そこで、催眠療法士に止めさせることもできます。
催眠療法士が、きちんとした催眠療法の教育を受けていれば、問題は発生することはなく、万が一の事故にも対応することができます。
催眠療法は、潜在意識との情報交換をするのに、非常に安全で有効な手段です。
催眠の概要
【催眠の状態とは 心理学的解釈】
意識には顕在意識と潜在意識があります。
私達の性格のデーターの多くは、潜在意識の中に蓄えられています。性格が、ころころ変わってしまうと、自分自身が誰だか、どんな存在か分からなくなってしまうので、性格のデータをしっかり守る機能が必要です。
それが、顕在意識と潜在意識を隔てる「統合膜」です。
この機能がとても強固なので、「性格は変わらないもの」になってしまうのです。
催眠や瞑想時の意識状態のことを「変性意識状態」といいます。
この変性意識状態になると、統合膜の力が弱まります。
そこで、
催眠療法で、潜在意識の中を探り、変化させることが出来るのです。
これまであなたが、様々な自己啓発を行っても上手くいかなかったのは、
この変性意識状態に上手に入れなかったからです。
【催眠の状態とは 脳生理学的解釈】
脳は大きく「新しい脳の系」と「古い脳の系」に分けることが出来ます。
高等な動物になるほど、新しい脳の系が占める割合が拡大していきます。 (上図の白い部分)
新しい脳の系 は、人間的な「 精神の座 」として知覚・判断・思考 ・意志 ・感情などの高等な精神活動をします。
古い脳の系 は、「 本能や体の座 」として、食欲・性欲・連帯欲・ 睡眠欲などの本能的な欲求や、記憶の制御をします。
九州大学と久留米大学が共同で、催眠の実験をしました。
脳内にセンサーを入れて、催眠前と催眠中の血流と脳波の変化を計りました。(下の図)
すると、催眠の状態になると、
新しい脳の系に流れている血流が減り、(図の枠で囲った7-8と11-12)
古い脳の系に流れている血流が増えたのです。 (図の2-3、4-5)
つまり、催眠の状態とは、
新しい脳の系の働きが鈍り、
古い脳の系の働きが活発になった状態です。
【性格改善】
通常の意識状態 では、
新しい脳の系の働きが活発 なので、
・理知的・批判的に自分の世界を受け取ります。
・顕在意識と潜在意識を隔てる「 統合膜 」の機能も活発です 。
催眠時の意識状態 は、
↓ 新しい脳の系 の働き が抑えられ 、
↑ 古い脳の系 の働き が活発になるので、
・感情的・本能的・直感的に感じ取るようになります。
・記憶を思い出すのが容易になります。
・「統合膜」の機能は一時的に低下します。
そこで、潜在意識の中を探り、性格改善が可能となるのです。
「性格は変えられないもの」とは、過去の話です。
ラディアンスの催眠療法(ヒプノセラピー)により、性格改善し、なりたい自分になれる時代になったのです。
ラディアンスの催眠療法(ヒプノセラピー)なら、
どなたでもすんなりと変性意識状態に入ることが出来ます。
ステージ催眠
催眠をステージショーで使ったため催眠を悪く考える人が出ました。
最初に行う事は、催眠にかかり易い人を見つける事。後倒暗示や前倒暗示のかかり易さから見つけだします。
催眠は、参加者が楽しもう、積極的に参加しようと言う意識か高いほどかかりやすくなります。
また、切実な問題意識を持った人程かかりやすいものです。
さらに、参加者の回りを、時計回りに回りながら催眠をかけると、かけやすくなります。
暗示は、ピラミッドのように築き上げます。覚醒しているときに、指示を与えてから動かすと、相手は催眠にかかり易くなります。
Rapport(ラポール)は、催眠誘導には不可欠です。
催眠療法
子供は3才までに性格の格の部分ができあがり、小学校を卒業する頃までに性格が固まり、その後はあまり変化しません。
催眠療法では、生まれる前や生まれる瞬間の体験がどのように影響しているかを探ることができます。
すると、
子供の頃の体験が人格に作用している。
子供は自分の行動にまわりがどのように反応しているかで学ぶ。
大人がにっこりするか、顔をしかめるかで判断する。
世界が自分のまわりで回っていると思っていて、自分の体験する全てが大脳皮質に蓄えられる。
そこに入っている情報が行動に読み変えられる。
等が分かります。
反復パターンで行動が決まります。
ベルを鳴らすとよだれを垂らす、パブロフの犬が有名です。条件反射が行動心理学の始まりです。
催眠療法は条件反射のプログラムを変えていきます。
我々には癖があります。
例えば、
私たちは、お腹が空いていなくてもご飯を食べます。
これは、ストレス解消をせよと、心の中でベルが鳴ります。
昔の音楽を聴くと突然悲しくなったり、楽しくなったりします。
具体的に、何があったかは思い出せないのだけれど、心のどこかでベルを鳴らしています。
何らかの恐怖症がある人も、繰り返しによって、心のどこかでベルが鳴るようになってしまいました。
これらも、催眠療法(ヒプノセラピー)によって、様々な癖を変えていけます。
アダルトチルドレン
先ず、アダルトチルドレンという言葉は、病名でもなく、「未成熟なオトナ子供」を意味する言葉でもありません。
Adult Children of Alchoholics が正式名称です。
つまり、Adult who are Children of Alchoholics で、アルコール中毒患者の子孫である大人です。
詳細を、こちらに記載しました。
インナーチャイルド
インナーチャイルドとは、私達の心の中にいる子供時代の未分化な反応パターンです。
催眠療法では、心の傷を持ったインナーチャイルドを癒やす事ができます。
詳細を、こちらに記載しました。
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